応用問題として各種の酸や塩基を含む混合溶液の滴定について考えます。今回は、Na2CO3とNaOHの混合物の滴定を取り上げます。

 

<関係式>

Cbo mol/LNa2CO3および Cco mol/LNaOHを含む試料溶液V mLを、Cao mol/LHClで滴定する。HClの滴下量をT mLとする。

 

[H+] = 10-pH(m)

[OH-] = Kw/[H+]

[Cl-] = CaoT/(V+T)

[Na+] = (2Cbo+Cco)V/(V+T)

[CO32-] = CboV/(V+T)/(1+[H+]/Ka2+[H+]2/(Ka2Ka1))

[HCO3-] = [H+][CO32-]/Ka2

[H2CO3] = [H+][HCO3-]/Ka1

Q = [H+][OH-][Cl-][Na+]2[CO32-][HCO3-]=0

 

<滴定曲線>

0.1 mol/LのNa2CO30.05 mol/LNaOHを含む試料溶液10 mL0.1 mol/LHClで滴定したときの滴定曲線を図-1に示します。

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2019-03-24-fig1

 滴定曲線には三つの変曲点(A, B, C)が見られます。

ANaOHが中和される点です。

NaOH HCl NaCl H2O

しかし、A点のpHの変化が緩やかであり、指示薬では検出できません。したがって、Taを直接求めることは困難です。

 

BCO32-HCO3-に中和される点です。

Na2CO3 HCl NaHCO3 NaCl

B点はフェノールフタレインで検出できます。TbNaOHNa2CO31価の塩基として中和されたときの体積になります。

 

CHCO3-CO2に中和される点です。

NaHCO3 HCl NaCl CO2 H2O

C点はメチルオレンジで検出できます。TcNaOHNa2CO32価の塩基として中和されたときの体積になります。

 

したがって、(TcTb)Caoが、Na2CO3の物質量に相当し、TaTc2(TcTb)2TbTcから(2TbTc)CaoNaOHの物質量に相当します。

 

<エクセルシート>

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2019-03-24-fig2